個人がアイデアを考え、創造する。別の個人が、そのアイデアを評価したり批判したりする。技術を高め合い、一緒に学ぶ。個人がのびのびと自由に、自分の個性を出すことができる。
こういう組織を俗に、「風通しの良い会社」と言う。
ボストンのハーバード大学のクラス担任の先生に、私は質問をしたことがある。
「ハーバードの強さは何ですか?」と私が質問した。
博士課程を終えたばかりの若い美人の先生だったが、研究者らしく慎重に言葉を選びながら、「Discussion」と短く私に答えた。
アメリカの大学は、半分以上がアメリカ人ではなかったりして、世界各国から学生が来るので、多様性Diversityに富んでいる。
そして、この個性と多様性こそが、知恵を生んでいるのである。
日本の組織(学校、会社)は反対で、残念ながら多様性が非常に乏しい。
会社の目的は、事業規模を大きくすることではない。
日本では大企業が中小企業よりも良いとされているが、アメリカでは「質が良いのは中小企業」であり、大企業に勤務しているとむしろ能力の高さが疑われる。組織が大きくなると、会議や報告書作成などの業務が多くなり、クリエイティブな仕事をする時間が減ってしまうので、大企業は個人にとってハッピーな環境ではない。日本にずっと住んでいると、個人がものすごく不幸であることにきっと気がつかないのだろうと思う。
従って、仕事にモチベーションを高く持てるためには、①小さい組織、かつ、②風通しの良い組織、という2つの条件を兼ね備えている会社である。
では、そのような会社になるために何をすべきか?
会社が目指すべき目的は、社会から素晴らしいとadmire賞賛される事と私は思う。ビジネスの規模を大きくするのではなく、他人と格闘するのでもなく、研究開発R&D (Research and Development) に全力集中をするべきである。
仲間と一緒に勉強することはとても楽しい。
自由に自分の考えを出し合い、仲間と学び合える事は、きっと素晴らしい組織ができるだろう。仕事が前向きになり、モチベーションが高まる。
福沢諭吉は、「独立自尊」と言った。彼の考えは以下である。
個人が独立して、会社が独立する。
会社が独立して、地域が独立する。
地域が独立して、国家が独立する。
個人が独立することで、仲間との共生が生まれる。
従って、個人が独立してこそ、風通しの良い会社ができる。
株式会社ディオスは、人間にやさしく、地球環境にやさしく、社会から、お客様から、素晴らしいとadmire賞賛して頂けるビジネスを目指します。
代表取締役 深井正博