賃貸住宅のハード面とソフト面

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不動産を選ぶ時には、目に見える物と、目に見えない物の、両方を見る必要があります。「目に見える物」というのは、建物などハード面です。「目に見えない物」というのは、その物件に入居した後に受けることのできる人間によるサービス面です。

賃貸アパートの場合は、不動産会社とオーナーによる管理サービスです。設備が故障した時に、迅速な対応をしてくれる物件がありますが、お客様へのクレーム対応が遅く何週間もかかる物件もあります。長時間待たされるのは、非常に苦痛です。不動産会社が、迅速な対応をしてくれると、非常に住み心地が良いものです。

また、不動産会社が大企業の場合は、無難かもしれませんが、個人的な人間関係は生まれません。システム化されたマニュアル通りのサービスは、それほど感動しません。数年すると担当者が変わります。長期的な人間関係はありません。むしろ小さい不動産会社の方が、人間的な暖かさがあります。また、小さい会社の方が、実は、小回りが利き、大組織の会社よりも、顧客対応が早い場合があります。「顔が見える」地域密着型の不動産会社が良いと思います。

建物の大きさなどハード面にお金をかけすぎて、サービスのソフト面にお金が少なくなると、「目に見える物」は成功したかのように思えますが、「目に見えない物」に不満が生じます。むしろ、ハード関連にお金をかけずに、ソフト関連にお金をかけた方が、結果的に満足度は圧倒的に高くなると思います。人間のサービスに勝るものはないからです。

住宅選びのポイント

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大切なご自分の住宅ですから、日本人が日本の住宅を選ぶ場合でも、悩むことが多いです。ましてや日本に初めて来られる外国人の場合は、もっと悩むことが多いのも当然です。

(公共交通機関)

まず第一に、その国の都市計画によって、公共交通機関が違うことを注目する必要があります。日本は、電車の国です。電車を中心として、日本の都市と国土はデザインされています。欧米諸国と比較して、鉄道網が非常に発達しています。ヨーロッパと比較すると、電車の乗客数が4倍です。また、日本の電車は、時間が世界一正確です。時間が正確のため、電車を乗り換えても、短時間で正確に電車を乗り換えることができます。車は、時間が正確に読めないため、日本人はあまり通勤のために車を使いません。

電車を使えば、日本ではどこでも簡単に行くことができます。そのため、駅の近くであれば、勤務先や商業施設から遠くに住宅があっても、問題がありません。ただし、通勤時間帯は、鉄道の乗客数が多くて混雑します。日本人は、混雑する電車に乗るライフスタイルに慣れています。

(住宅の築年数)

第二に、住宅の新しさは、建物の築年数は一定の基準にはなりますが、「内装の新しさ」が重要です。新しい建物でも、内装工事をしていないと、数年で汚れます。反対に、古い建物でも、内装工事をしていると、美しくて快適な住空間になります。

また、1980-1990年代は、日本では不動産バブルがありました。不動産価格が、世界一高額になった時期がありました。この時期に建設された高級マンションは、非常にグレードの高い建物が建設されています。ドアノブなど小さい物一つでも、金額が全然違います。2000年以降に建設された建物は、このような高級な建材を使用することはなくなりました。

(断熱、防音)

第三に、良い住宅の最重要ポイントは、「断熱性」です。日本には、暑い夏と、寒い冬があります。エアコンを使っても、断熱性が高い建物と断熱性が低い建物では、住宅の快適性が全く違います。

「断熱性」に次いで、「防音性」も重要なポイントです。

(建物管理サービス)

最後に、賃貸物件において、最も重要なポイントは、物件の管理状態であることを強調したいと思います。建物や室内の細かい事まで気を遣うオーナーや不動産管理会社があります。物件が新しくても、管理が悪いと、快適ではありません。反対に、物件が古くても、オーナーや不動産管理会社によって、こまめな修理や清潔な清掃がきちんとなされている物件は、非常に快適です。

冬のふとん

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今年の夏は大変暑かったですが、この10月になって気温が徐々に下がり、今週から急に寒くなって参りましたね。そこで、お布団を冬用に調整する必要があります。夏用ふとん→秋用ふとん→冬用ふとん、と調整する方法がありますが、これだけ気温が急に下がるのでしたら、夏用ふとん→冬用ふとん、と一回の調整で良いと思います。

さて、IKEAのふとんについて、説明いたします。IKEAのふとんは、あたたかさを、〇印で表示しています。青色の〇印は「夏用」という意味です。赤色の〇印は「冬用」という意味です。〇印の数は、そのあたたかさのレベルを示しています。赤色の〇印が1つのふとんは、秋用に適しています。赤色の〇印が3つあるふとんは、とても暖かい冬用のふとんです。

IKEAのふとんは、青色の〇印1つのふとんと、赤色の〇印1つのふとんを、合わせて、あたたかい冬用のふとんにすることができるように設計されています。夏用ふとん+秋用ふとん=冬用ふとん、というわけです。

日本はこれから急に気温が下がって来ます。気温の変化に身体がついていけずに、体調を崩すことがあります。寒い冬に備えて、ふとんをあたたかくしてくださいね。

スケルトンリフォームは車のオーバーホール

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5月6日までの予定だった緊急事態宣言を、政府が延長する調整に今日入ったと言っています。赤坂の飲食店は、30店舗が閉店に追い込まれたらしく、経営をしている方は、みなさん大変だと思います。なかなか感染者数が減らず、例え感染者数が今減ったとしても、第二波が来るなどと言われています。何か一気に解決する方法はないものか、と期待したいところですが、なかなか簡単には減らすことができないようです。

車には「オーバーホール」という修理方法があります。通常の修理ではできないことを、機械を分解して、掃除したり修理したりします。エアコンにも、専門業者に頼めば、日常のフィルター清掃だけでなく、エアコンの機械を分解して、洗浄してくれます。分解することで、機械の場合は、非常に綺麗にすることができます。

住宅や店舗や公共の建物などを、オーバーホールすれば、車やエアコンの分解洗浄のように、ウィルスも絶滅してしまいそうな気がします。不動産を、分解して、バラバラにして、洗浄して、もう一度組み立てる。実際に、スケルトンリフォームの作業をしていると、古くて汚い不動産を、オーバーホールすることができるということが分かります。

コンクリートのマンションでも、日本の場合は、木の柱、木の板、木の巾木、など、木を縦横に組んで作られています。木は、あちこちに隙間や、空間があります。その空間に、虫が繁殖しているケースが実は多いのです。カビも、湿気の多い浴室付近には、天井裏など見えないところで繁殖しています。これらの汚染を除去するためには、内装を分解するとできます。

新築マンションは、その点、安心できます。新品の建材を使っているので、虫やカビに汚染されていない、と信じて大丈夫でしょう。そのため、新築マンションに拘られる日本人が依然として多いのは、このような理由があるからだと思います。

しかし、中古マンションでも、スケルトンリフォームをすれば、汚染を100%完全に除去することが可能になります。

玄関に洗面台を設置して、外出先から帰宅したときに、常に手洗いができる設計や、テレワークができる設計に、リフォームすることもできます。

それなのに、新築マンションよりも、ずっと安い価格で、しかもこのような個別の需要に応じた個性的なデザインを作ることができるのです。